一般社団法人日本アスレティックトレーナー・アカデミー

メッセージ~山下 和彦~

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東京医療保健大学 教授
山下 和彦

 一昔前までのスポーツは精神論や根性論が中心だったように思います。部活中に水を飲んではいけない、ウサギ跳びでグランド3周など今では考えられない指導が行われていました。時代は移り変わり、ケータイやゲームを無人島に持っていく第1位に挙げる社会になり、新しい社会問題が生まれつつあります。

 そんな中で、子どもの足の変形対策研究会は発足当時から、日本有数のトップアスリートや指導者が集まり構成されました。メンバには、スポーツ医科学や運動学の研究者、最前線のスポーツ指導者、ナショナルチームの指導者や関係者、リハビリや身体的ケアを行うトレーナ、コーディネータ、工学の研究者が含まれ、それぞれの立場や視点で、子どもの発育、スポーツ、ケアやリハビリなどの現在の課題、これから考えられる対策が毎月議論されています。
 これまで一部の施設、または団体でのみしか連携がなされず、世界に発信できる情報は共有されなかったように思います。本研究のゴールは、本研究会の成果を普及させ、子どもの発達を支援し、元気で健康で活発な人材を育成し、幸せな社会を支えるところにあります。これは短期的な試みで完成するものではなく、中長期的な視点が必要です。そのためには、専門家集団で構成される研究会ではなく、学校の先生や指導者、子どもの保護者の皆さんとも積極的に意見交換をし、成果を共有したいと考えています。
 本研究会の具体的な成果として、①足部の発達の定量的な指標を示す、②学校や指導のマニュアルやポイントを整理し、日本全国で利用できるように提供し、③これらの情報を発信・集約する基地に本研究会が担うことを期待しています。ここには運動学、栄養学、スポーツ医科学、人間医工学、リハビリ工学など様々な知識が集約されます。

 子どもの足が変形してきたのはここ最近のことです(高齢者の足は骨格がしっかりしています)。まだ対策が取れるこの時期に本研究会が誕生しました。まさに対策を取ることを期待できるメンバが集まっています。この偶然を必然に変え、“健全な足”が普通な社会を作りたいと思います。是非多くの方にご参加いただき、これからの日本を担う子どもたちを、新しいスポーツ医科学を、よいものにできるよう協働していただければと思います。

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